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ドラッグストアの販売チャネル、商圏拡大を支援

ヤマト、医薬品ネット販売の当日宅配を開始

2014年3月28日 (金)

メディカルヤマトシステム開発(東京都江東区)は28日、ドラッグストア向けに一般用医薬品をインターネット上で販売し、最短で当日中の配達を実現する「医薬品ネット販売当日宅配サービス」の販売を4月1日から開始する、と発表した。

このサービスは、ドラックストアがパソコン、スマートフォンを利用したインターネット注文や電話注文で医薬品・食料品を販売し、それぞれの地域で当日配達できるようにするもので、ドラックストアの販売チャネルを増やすとともに、商圏の拡大を支援する。

薬事法改正案に準じ、店舗状況表示機能、専門家情報表示機能、個々の医薬品に関する照会、販売チェック機能、相談対応機能を盛り込んだ新サービスの利用料は、初期費用325万円、月額利用料15万円で利用できる。

「販売許可証」「店舗外観」「陳列状況」を通販サイト上に簡単に掲載できるほか、薬剤師の勤務状況をリアルタイムに表示。「用法・用量」「してはいけないこと」などのリスクの内容の表示や、使用者の状態確認、「専門家相談フォーム」などの機能を搭載した。

パソコンやスマートフォンを利用したインターネット注文や、店舗への電話注文に対応し、通販サイトでは5000点以上の商品掲載が可能。ヤマトグループのネットワークを活用することで、医薬品を最短当日配達でき、店舗商圏の拡大をはかることができる。

また、「店舗集客支援スマホアプリサービスO2O集客@Smart」、宅配、「産直出荷支援サービスWeb出荷コントロールサービス(産直)」、「クロネコwebコレクト」といった小売支援ソリューションと連携し、小売業の顧客の売上拡大、業務効率化を支援する。

導入により、ドラックストアにとっては薬事法改正案の必要事項を順守した仕組みで、一般医薬品のインターネット販売を実現できるほか、通販サイト上や店舗への電話注文で指定第2類、第2類、第3類の医薬品を販売できるため、販路拡大につながる。食料品や日用品などと医薬品を合わせて販売し、マージして配達することも可能。

消費者にとっては、インターネット環境があれば「いつでも手軽に」医薬品・食料品などをまとめて注文できるメリットがあり、電話注文にも対応。決済方法はクレジットカード、代金引換、電子マネーから選ぶことができる。通販サイトでは医薬品を購入する前に、専門家相談フォームから医薬品購入の相談でき、一般医薬品を安心して購入・使用できるメリットもある。

同社では、ドラッグストア協会加盟170社をターゲットに、2015年3月までに20社の受注獲得を目指す方針で、インターネットや電話で注文した商品を店舗で受取る仕組みも検討している。

■医薬品ネット販売当日宅配サービスの流れ(出所:ヤマトシステム開発)
ヤマト、医薬品ネット販売の当日宅配を開始