三陽商会、店舗とECの社内在庫を完全連携

EC三陽商会は15日、直営オンラインストアの「SANYO iStore」（サンヨー・アイストア）で23日から社内在庫を完全連携するとともに、「ラブレス」「ギルドプライム」「三陽山長」の店頭から「お取り寄せ購入」を可能にするサービスを開始すると発表した。

消費者の購買行動で急速にオムニチャネル・オムニメディア化が広がる中、ファッションでも24時間・365日、「好きな時に、好きな場所で、好きな端末によって」情報を入手し、さまざまな接点を通してブランドに触れ、商品を購入するスタイルに変わりつつあるが、一方でEコマース（EC）事業では、EC用在庫の欠品による顧客の購入機会ロスが課題となっていた。

同社では、NTTデータの開発協力を得て新たな機能を追加したことにより、EC用在庫が欠品していても、実店舗用在庫が倉庫にある場合や店舗にのみ在庫がある場合、「お取り寄せ購入」できるようにする。三陽商会は2012年3月に、それまで単独の倉庫で取扱っていたEC用在庫を実店舗用倉庫内に移設。13年2月からは夜間のみEC用在庫と実店舗用在庫の連携を開始していた。

23日からスタートする「社内在庫の昼夜完全連携」により、まずはラブレス、ギルドプライム、三陽山長の店舗からの取り寄せを開始し、段階的に対象ブランド・対象店舗を拡大していく。