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新日鉄住金、世界最長150mのレール出荷体制を確立

2014年4月16日 (水)

荷主新日鉄住金、世界最長150mのレール出荷体制を確立(1)新日鉄住金は16日、八幡製鉄所で世界最長の鉄道用レールとなる150メートルレールの製造・出荷体制を整備したと発表した。

八幡製鉄所で150メートルレールを取扱うことができる精整ヤード、クレーンなどの設備対策を実施し、製造・出荷体制を確立したもので、これによって、鉄道各社のレール溶接数削減などによる線路保守作業を軽減できるほか、軌道安定化にもつながる。

都市間を結ぶ旅客鉄道や資源・穀物を運ぶ貨物鉄道では、旅客鉄道で列車の高速化や車両の軽量化、貨物鉄道では重載化や長大編成化が積極的に進められており、レールの使用環境がこれまで以上に苛酷になっている。そこで新日鉄住金では、レール材質の品質向上、形状・各部寸法の高精度化や耐摩耗性に優れたレールの開発・商品化など、鉄道事業各社のニーズに対応。

新日鉄住金、世界最長150mのレール出荷体制を確立(2)これまでは圧延後のレール長25メートルを標準として、最長50メートルに切断して出荷していた。レールとレールの継目は乗り心地や騒音・振動の阻害要因となっており、線路保守上の弱点となるため、鉄道会社は継目を溶接してロングレール化するなどの改善を行っている。