日通、東京湾岸に15万m2の大規模物流拠点を建設

ロジスティクス日本通運は17日、東京都江東区新砂に地上5階建て、延床面積15万平方メートルと同社最大級の物流施設「新東京物流センター」（仮称）を建設すると発表した。

同社は1984年から今回の建設用地をペリカン便、アロー便のメインターミナルとして運用してきたが、宅配便事業をゆうパックと統合し、アロー便についても特別積み合わせ事業を行っているグループ会社「日通トランスポート」へ事業を移管したことから、自動車ターミナルとして使用しないことになった。

そこで、所有地全体を有効活用が可能となり、陸・海・空の輸送モードに対応できる同社の強みが生かせる立地であることや、今後、輸入貨物などの増加で高付加価値の物流施設へのニーズが見込まれることなどから、多機能型物流施設を建設することにしたもの。

同社は1月に竣工したBILT-2（原木インターナショナルロジスティクスタウンNo.2、千葉県市川市）など横浜市から千葉県木更津市に至る東京湾岸エリアに150万平方メートルの物流施設を保有し、国内・国際物流、調達から販売物流まで幅広い物流業務を展開している。

建設予定地は東京都心から10キロ、首都高速湾岸線新木場ICまで2キロの距離にあり、関東一円へのアクセスが容易なほか、主要高速道路、東京港、成田空港、羽田空港に直結しており、国内・国際物流拠点として活用できる好立地。

■「新東京物流センター」（仮称）の概要
所在地：東京都江東区新砂2-4
敷地面積：5万9507平方メートル
延床面積：14万9314平方メートル
構造：免震構造、自家発電装置・災害用備蓄倉庫設置
竣工時期：2016年4月

■日通が東京湾岸に保有する物流拠点
東京都：77棟、70万平方メートル
神奈川県：42棟、52万平方メートル
千葉県：61棟、28万平方メートル
合計：180棟、150万平方メートル