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書店側負担不要の特別便サービス

ブックライナー、今夏から日祝日の書店店着サービスを開始

2014年4月24日 (木)

荷主トーハンは24日、注文書籍の販売・物流事業を手掛ける子会社「ブックライナー」(埼玉県桶川市)が、今夏から書店、読者の負担がない「特別便」による「日曜・祝祭日の書店店着サービス」を開始し、取引先の顧客サービス向上・強化を支援すると発表した。

ブックライナーが提供する「本の特急便」は、昨年「出荷正味1%引き下げ」と「翌日到着保証宅配サービス」の2つのリニューアルを実施しており、取引先書店からの反応は上々だという。本の特急便による受注件数は、リニューアル前に比べ16.6%伸びており、宅配サービスの出荷件数も4倍に増加した。

今年度は、利用書店から最も要望の多い「日曜・祝祭日の店着サービス」を、書店側負担のない形で「特別便」として開始する。

これまで、日曜・祝祭日は出版輸送の休配日としてきたため、休日前々日の注文は休日明けの商品到着となっていたが、今回のサービス改善により、休日前々日の注文も確実に休日に店着するようになり、書店は来店客の多い日曜・祝祭日に商品を販売することができるようになる。

また、昨年スタートした「翌日到着保証宅配サービス」は、荷物1個につき宅配手数料250円の書店側負担が生じていたが、一定数以上の利用を対象に宅配手数料を無料とする「月額定額制使い放題」のオプションプランの検討も進める。

これまでの翌日店着サービスはコールセンターでの対応のみとしていたが、Webサイトからの発注が可能になり、利便性が高まる。

ブックライナーは、客注品の書店店着のスピードアップを図るために同社が2000年に設立した。業界初となる受注即日出荷体制を構築し、本の特急便をスタート。国内最大級となる80万点の在庫をそろえ、売行き良好書、話題の新刊、雑誌のバックナンバーまで、受注後、個別梱包を行い、最短2日で配送している。

書店からの注文はWebサイトとFAXで受け付けており、専用システム導入などの初期投資が不要。設立以降、サービスの拡充を重ねており、現在4700書店が加盟している。