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IHI、本社の戦略機能強化へ物流などの管理集約

2014年4月28日 (月)

荷主IHIは28日、グループ業務統括室を4月1日付で本社内に新設し、17人体制で業務を開始したと発表した。IHI本社をグループ本社としての戦略機能に特化し、重点強化戦略機能を大幅にアップさせる狙いで、総務・人事・財務のほか、調達・物流機能を担う。

グループ業務統括室には、IHI本社の戦略以外の機能と合わせてIHIの事業部門や関係会社が個々に行っている管理・サービス業務(事務業務)の集約を徹底する。

一元化による効率向上が可能な業務を集中的に行うとともに、「業務の工場」として業務を科学的に品質管理(標準化・統合化)した上で継続的な改善と抜本的な改革を進め、最大効率化を実現させる。

まずは国内展開を優先的に取り組み、今年度中に160人相当の業務を集約。4年後の17年度までには280人相当まで拡大させ、8年度までに集約業務コストの20-25%を削減する。コスト削減目標としては、14年度から18年度までの5年間累計で20-25億の効果を見込む。

同社はグループ業務統括室を通常のシェアードサービスセンターに位置付けず、グループの成長のビジネスプラットフォームを目指して情報分析力や業務改革力に基づく付加価値サービスを積極的に提案していく。

また、IHIグループ全体視点での執行業務基盤として海外関係会社を含めたグローバル規模のサービス提供を進めるため、段階的に組織を拡大させて将来的には100人以上の組織とする。

6月にはIHI横浜事業所内にも拠点を立ち上げ、サービスの提供を開始する。

■集約対象業務
総務:文書管理、物品管理、車両管理、ファシリティ管理
人事:人事申請対応、人事情報管理、海外駐在員・出向者向け手続き
財務:旅費・経費精算、支払、入金管理
調達・物流:文具・副資材の調達管理、発注、外部業者への支払い、輸出入事務