財務・人事ニチレイが13日に発表した前3月期決算のうち、低温物流事業は売上高が7.7%増の1683億6100万円、営業利益が4.4%増の89億3600万円となった。
国内部門は、TC(通過型センター)事業が好調な物流ネットワーク事業や地域保管事業が増収となったものの、電力料アップや新設センター稼働に伴う減価償却費の増加などで減益。欧州が好調な海外部門をけん引し、低温物流事業全体では増収増益となった。
同社の冷蔵倉庫の入庫量と平均総合在庫率は、入庫量が294万7000トンで2.6%増、平均総合在庫率が1.4%減で、ともに主要12都市の増減率を上回った。
今期は東京圏で東扇島2期棟の通年稼働、大阪圏では咲洲物流センターの新設で保管能力を増強し、集荷拡大を図る。冷蔵倉庫の新設に伴い、減価償却費負担が増加するほか、輸配送や電力料のコスト上昇が響き、減益となる見通し。。売上高1730億円(2.8%増)、営業利益82億円(8.2%減)を見込む。
[ニチレイの低温物流事業]2014年3月期連結決算(単位:百万円)
2014年3月期 | 2013年3月期 | 増減 | |
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売上高 | 168,361 | 156,350 | 7.7% |
営業利益 | 8,936 | 8,562 | 4.4% |