旭化成せんい、タイでスパンボンド不織布の生産強化

荷主旭化成せんい（大阪市北区）は14日、タイでスパンボンド不織布を製造・販売している旭化成スパンボンド・タイ（チョンブリ県シラチャ）の設備を増設すると発表した。新設備の生産能力は年産2万トンで、旭化成スパンボンド・タイの増設後の生産能力は、既存設備と合わせて年産4万トンに拡大する。

同社グループのスパンボンド不織布事業は、国内で滋賀県守山市、宮崎県延岡市の2拠点を展開しており、旭化成スパンボンド・タイと合わせた3拠点体制で紙おむつなどの衛生材料、自動車向け産業資材、家庭日用品など、幅広い用途に向けて生産・供給している。

アジア各国で、今後も成長が見込まれ、紙おむつ素材の高度化対応や品質、コスト面の競争力強化を図るため、独自技術による高品質なスパンボンド不織布製造設備の増設を決めたもの。

■増設する設備の概要
立地：タイ国チョンブリ県シラチャ（サハ工業団地内）
生産品目：ポリプロピレン（PP）スパンボンド不織布
投資額：50億円
増設能力：年産2万トン増設後の生産能力年産4万トン
工期：2014年6月着工、2015年11月稼働開始