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「市場の反応見て製品化判断」

ヨコオ、0-100センチの物体を検知するレーダーを開発

2014年5月21日 (水)

荷主ヨコオ、0-100センチの物体を検知するレーダーを開発ヨコオは21日、物体の存在検出に使用する「24GHz帯・近距離存在検出レーダー」を開発したと発表した。

電波をある方向に向け収束させて常時照射し、短時間だけ位相を変える位相変調方式により、0-100センチの範囲内で物体の存在有無を検出できるようにするレーダーユニットで、同社は今後、市場の反応を見て製品化を判断する。

物体検出のセンサーは超音波・赤外線を利用したものが一般的だが、超音波センサーではゼロ距離を検出できず、風による検出精度の低下も生じやすい課題がある。一方、赤外線センサは外乱光の影響を受けやすく、レンズ面の汚損で精度低下が起きやすいなど、いずれも特有の欠点を持っている。

そこで今回、同社が開発した24GHz帯・近距離存在検出レーダーは、位相変調方式によって0-100センチメートルといった極近距離の静止物体や移動物体の存在を検知できるようにしたもので、同社は「駐車場での満空センサ用ループコイルの代替、人・物品などの検出用途に使用できる」としている。

一般的な防水パッケージ品のほか、装置への組み込み用途としてモジュール提供にも対応し、今後は市場の反応を見ながら用途検討を行い、製品化を果たした後にはグローバルな拡販活動を進める計画。

■主な仕様
送信周波数:24.15GHz±50MHz
送信電力:+2dBm Max.
変調方式:位相変調
検出範囲:0-100センチメートル
アンテナ利得:13dBi±1dB
電源電圧:DC6V
消費電流:250mAMax.
外形寸法:112ミリ(H)x144ミリ(W)x48ミリ(D)
重量:0.5キロ