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ユーカリ由来のバイオ燃料「良好な結果」、エアバス

2014年5月23日 (金)

環境・CSRエアバス(仏トゥールーズ)は23日、オーストラリア原産のユーカリの木から製造したバイオ燃料が、旅客機の燃料として実用可能かどうかを調べた研究で良好な結果が得られた、と発表した。

同社はヴァージン・オーストラリアなどのパートナー企業とともに2012年から2年間、ユーカリ由来のバイオ燃料に関する研究を実施していた。

未来農業共同研究センターが発表したレポートで、ユーカリから製造されたジェット燃料が、持続可能なバイオ原料に関する円卓会議(RSB)の定める厳格な持続可能性の基準を満たしていることが明らかにされ、米国試験材料協会(ASTM)も航空機の商業運航に適している、とした。

この研究では、ユーカリの育成と収穫から、ダイナモーティブ社とIFPエナジー・ヌーヴェル(IFPEN)社によって開発された方法で、航空バイオ燃料の製造までを網羅して分析。ユーカリはやせた土地でも育ち、水や食糧生産にも直接影響を及ぼさないことから、研究は西豪州のグレート・サザン地域で実施され、栽培者から航空ユーザーまで完全なサプライ・チェーンの実現可能性などの調査も行われた。

研究によると、パース空港を出発するすべての航空便がその地域で育成されたユーカリ由来のバイオ燃料を使用すると、航空機の排気ガスを少なくとも40%削減することができるという。