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オイシックス、物流連携へ「ぷち社食」のおかんに出資

2014年6月5日 (木)
▲ぷち社食「オフィスおかん」

▲ぷち社食「オフィスおかん」

フードオイシックス(東京都品川区)は5日、オフィス向け「ぷち社食サービス『オフィスおかん』」を運営するおかん(東京都渋谷区)と資本提携したことを発表した。今後、物流面での連携など事業提携に向けて協議を進める。

資本提携は、オイシックスがおかんに出資することで、オイシックス初のBtoE(ビジネス・トゥ・エンプロイー)サービスとして5月13日から開始したオフィス向けサラダデリバリーの拡大につなげる狙い。

対象エリアや具体的な提携内容は今後の協議で詰めるが、現時点ではWeb・IT系のベンチャー企業を中心に導入が進んでいる「オフィスおかん」へ、オイシックスのプライベートブランド商品の野菜ジュース「Vegeel」(ベジール)などを卸し、ニーズにあわせて飲料以外の商品も導入を検討する。

▲「Salad Oisix for オフィス」

▲「Salad Oisix for オフィス」

また、相互にクライアントへサービスを紹介することで、導入先の拡大を狙うほか、オフィスへの商品配送を連携することで、両社の配送効率を高める取り組みを検討する。

おかんは、調達した資金をもとに主力事業のオフィス向け簡易設置型社食サービス「オフィスおかん」の利便性向上とサービス拡大を行う。オイシックスは、5月から開始したオフィス向けサラダデリバリーサービスの導入先拡大や、同社商品を「オフィスおかん」へ卸すことで、サラダデリバリー以外でもオフィス需要を満たすことを狙う。

また、ネット宅配サービス「Oisix」の利用者は働く母親や共働き夫婦が多いことから、親和性の高い潜在顧客への認知拡大も見込む。

オフィスおかんは、導入企業のオフィス内に設置した冷蔵庫・専用ボックスに惣菜、ご飯、スープなどを置き薬モデルで提供する「ぷち社食サービス」で、導入企業は従来型の社員食堂を設置することに比べて大幅に低コストで従業員に対する食事補助を実現でき、従業員は安価な食事を24時間いつでもとることができるようになる。

渋谷区、新宿区、品川区の各区一部のweb・IT系のベンチャー企業を中心に、小規模から数百人規模の企業で導入が進んでおり、段階的にエリアを拡大する方針。

一方、オイシックスは5月13日からオフィス向けサラダデリバリーサービス「サラダ・オイシックスforオフィス」を開始しており、同社が扱う有機や特別栽培などの旬の野菜を使ったサラダをオフィスのランチ向けに宅配。週替わりで全3メニューの中から注文できる。野菜だけでなく、チキンや海老、ショートパスタなどが入った食べ応えのあるメニューも販売する。

企業がサラダの料金を負担することも可能なため、社員食堂がない企業や、健康意識の高い従業員の満足度を上げたい企業が福利厚生として導入することも想定している。

■「Salad Oisix for オフィス」公式サイト
https://www.oisix.com/salad/