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川崎重工、SOx・CO2を大幅に抑える舶用エンジン受注

2014年6月10日 (火)

荷主川崎重工業は10日、ノルウェーのユナイテッド・ヨーロピアン・カー・キャリアーズ社が発注する3800台積み自動車運搬船2隻向けに、舶用電子制御式ガスインジェクションディーゼル機関(ME-GIエンジン)「川崎-MANB&W8S50ME-C8.2-GI」2台を国内舶用主機メーカーとして初めて受注した、と発表した。

本船は中国南通市の南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)で建造され、2016年に就航することとなっている。

ME-GIエンジンは、重油と天然ガスに対応する2元燃料エンジンで、従来型の重油焚2サイクルディーゼル機関と比べ、天然ガス燃料使用時に硫黄酸化物(SOx)の排出量を大幅に削減するとともに、二酸化炭素(CO2)の排出量も大幅に抑えることが可能。

今後、国際海事機関(IMO)により、欧州など全世界的に硫黄酸化物(SOx)や二酸化炭素(CO2)などを対象とした厳しい排出規制の適用が予定されていることから、同社は排出規制をクリアする次世代の舶用主機関のひとつとして、ME-GIエンジンの営業展開を積極化する。