公募・入札国土交通省は12日、「コンテナターミナルの一体的運用のための情報共有に関する検討業務」で企画競争を実施すると公示した。
この検討業務は、ターミナルの一体的運用を実現させるためにターミナルオペレーションシステム(TOS)で扱っているデータ項目などの現状分析を行い、ターミナル間で共有する項目の開発や通信ルールの検討などを経てTOS統合システムの概略設計を実施するもの。
さらに、概略設計で得られたシステムが稼働した場合のメリットやデメリットを関係者ごとに整理し、情報共有による効果など整理。情報共有を進めるにあたって関係者間で調整すべき事項などの課題を抽出し、一体的運用の推進に向けた総合方針を作成する。
同省は「いかにして貨物を国際コンテナ戦略港湾に集約し、国際コンテナ戦略港湾の競争力を強化するかが喫緊かつ重要な課題となっている」としながらも、「現状では、コンテナの管理や本船荷役計画、ヤードの蔵置計画、荷役機械への指示などを行うTOSがターミナルごとに設置されているため、コンテナ情報を交換するために多大な労力を要したり、バースや荷役機械などの効率的な運用ができないことから、ターミナルの一体的運用は困難な状況となっている」としている。
■企画競争の詳細
http://chotatsu.mlit.go.jp/new_kensaku/KoboPrev.asp?no=16904