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バンテック、引越し・機工事業から撤退へ、「業績改善困難」

2010年6月23日 (水)

ロジスティクスバンテックは23日、オフィス移転を中心とした引越事業と重量物の運搬や機械の据付を行う機工事業について、9月30日付で廃止すると発表した。

 

両事業の経営資源を主力事業である自動車部品物流事業や、今後強化する食品物流事業などへ振り向けることにより、成長戦略を加速させたい考え。

 

同社は、自動車生産工場の大型機械などの据え付けを行う機工事業を創業翌年の1955年から、オフィス移転を中心とする引越事業を1983年から展開し、事業の拡大に取り組んできた。

 

しかし、市場の成熟化、競争激化が進む中で、機工事業については主要顧客の海外生産の加速、引越事業についてはオフィス需要の停滞などといった市場環境から、需要の大きな伸びが期待できず「今後の業績改善と事業拡大を見通すことが非常に困難」として、両事業を廃止し、経営資源を主力事業と成長事業へ移管する「選択と集中」に踏み切るもの。

 

直近の決算(2010年3月期)では、引越事業の売上高は15億3400万円、機工事業が7億9700万円となっていた。両事業に従事している75人の社員は、原則として主力事業を中心にグループ内での配置転換を行う。