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フューチャーアーキテクトがSGシステムと協力して構築

佐川急便、ビッグデータ分析基盤が稼働

2014年7月7日 (月)

ロジスティクスフューチャーアーキテクト(東京都品川区)は7日、SGホールディングス傘下のSGシステム(京都市南区)と協力し、佐川急便の「ビッグデータ分析基盤」と「実績分析システム」を構築、稼働させたと発表した。

この仕組みは、佐川急便が顧客サービス向上や経営改革を実現させるために、膨大な保存データを個人情報保護に配慮した上でさまざまな切り口から分析し、ビジネスの構造を可視化する目的で構築。

年間で12億個に上る荷物の配送過程で発送、追跡、到着確認、計算、請求、精算などの膨大な情報が蓄積され、1か月に数十億件のデータが管理されているが、一度配送が終了して料金精算が終了すると、これまでは基本的に保存されていただけだった。

そこで、これらのデータをより有効に活用するために構築したのがビッグデータ分析基盤であり、その上に経営分析システムとして実績分析システムを開発・搭載した。

基盤構築には、月50億件のトランザクション量に対応する72テラバイトの容量を装備し、従来型データベースの10倍のパフォーマンスで高速処理を分散データベースで実現。専用ハードウェアを用いることなく、Linuxコモディティサーバを複数組み合わせ、安価で高性能な基盤構成を実現した。

データ分析基盤の開発では、佐川急便社内の複数システムとの連携が必要だったが、フューチャーアーキテクトは12年1月末に完了した情報システム刷新プロジェクト「F-Cube」の経験を活かし、難易度の高いビッグデータの分析基盤構築を成功させた。