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パネル1枚ごとに計測し不具合パネルを特定

JFEテクノリサーチ、太陽光パネルの出張診断を開始

2014年7月10日 (木)

環境・CSRJFEテクノリサーチ(東京都千代田区)は9日、同社ソリューション本部内にメガソーラー計測診断チームを設置し、メガソーラーパネル出張診断サービス「ぱねるみえ太」の提供を今月から開始した、と発表した。太陽光発電の発電量に大きく影響する太陽電池パネルの健全性を保つため、不具合パネルを特定するサービスとして提供するもの。

パネル1枚ごとの電圧と電流をストリング単位で計測することにより、不具合パネルを特定する。特定した不具合パネルは診断書として報告。健全パネルは、今後の診断に役立つ発電状態の履歴情報として、発電量ランキングを提供する。

同社は「設置後例えば3年、7年時点でパネル診断を行い、不具合パネルを見つけ出して対処することが、20年以上にわたる発電に有効」と説明。今後は、電圧・電流の計測によるパネル診断に加え、赤外線カメラでパネルを撮影した熱画像によるパネルの診断サービスへ展開していく。

太陽光(非住宅)はことし2月までに5756メガワット(250ワット換算2300万枚)のパネルが設置されているが、メガソーラーは1メガワットが4000枚のパネルで構成されており、この中の1枚のパネルの発電に不具合が発生した場合、発電量は低下するものの、総電力量計から発電量の低下を見極めることや、1枚の不具合パネルを見つけることは難しい。

一定程度の大きなトラブルはパワーコンディショナーの電圧計・電流計で検知され、アラートを発報する仕組みとなっているが、太陽電池のセル間をつなぐインターコネクタの断線といったパネルの小さな不具合を確実に検出したり、不具合パネルを特定したりといった課題を解決するには、パネルを個別に診断することが有効だとされている。