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ヤマト、シンガポールの緊急配送会社を買収

2014年7月10日 (木)

ロジスティクスヤマトホールディングスは10日、同社傘下で東南アジア地域統括会社のヤマトアジア社(シンガポール)がシンガポール国内で緊急配送ネットワークを展開する「TIDIKIエクスプレス」の株式85%を取得し、子会社化すると発表した。

ヤマトグループはシンガポールで2010年に宅急便事業を開始し、通販や食品などBtoCを中心とした配送サービスを手掛けているが、BtoBの納品物流でも数時間以内の緊急輸送や大型商品の配送、配達時付加業務の実施など、多様な顧客ニーズが存在していたとして、買収を決めた。

ヤマトアジア社はTIDIKIエクスプレス社を子会社化し、同社の宅急便とTIDIKIエクスプレス社が持つ「顧客ごとにカスタマイズされた緊急配送」を組み合わせることで、BtoB分野で相互の強みを活かしたの高度なサービスを提供していく。

TIDIKI社はアイケア、日用品、電子機器などの業界で優良なグローバル顧客との取引が多数あり、これらの企業に対してヤマトグループの機能を付加するほか、ヤマトの貨物追跡ノウハウやシステムを共有し、大きな追加投資なしで既存顧客に高度なサービスを提供する。

また、法人顧客の多様なニーズの中で、汎用的な宅急便サービスで対応可能なものを宅急便ネットワークで請負い、配送コストの最適化を図ることで、顧客の利益改善につなげる。ヤマトグループのロジスティクス機能、フォワーディング機能、決済機能などを融合させ、国際間調達から域内配送、決済におよぶトータルソリューションを提供する。