荷主常石造船(広島県福山市)は17日、傘下の多度津造船で8万2100メトリックトン型ばら積み貨物船・カムサマックスバルカーの「クリムゾン・エムプレス」を竣工し、16日に船主に引き渡したと発表した。
クリムゾン・エムプレスは、常石造船が2004年に開発したカムサマックスバルカーで、05年に常石造船本社工場で1番船を竣工して以来、グループ累計で185隻目となる。
パナマ運河を通航できる最大船型のパナマックスバルカーの載貨重量を従来の7万トン級から8万2000トンに増加させ、輸送効率を高めた船型。
カムサマックスバルカーの命名は、船の長さを、ボーキサイトの主要積出港として知られるギニア・カムサール港の入港制限に対応する229メートルとしたことに由来している。