財務・人事ヤマトホールディングスが7月31日に発表した4-6月期決算は、宅急便料金の改善で3%の増収(前年同期比)となったが、品質を維持するための輸配送体制を整備するコストが増加した結果、営業利益は46%減少した。
デリバリー事業は、宅急便取扱個数が前年同期並みの3億7400万個、クロネコメール便が9.1%減の4億8900万冊となったが、安定的な輸送品質の提供に向けて「適正料金の収受」施策を展開した結果、売上高は1.5%増の2538億400万円を計上した。
一方、「クール宅急便」の品質維持に向け、作業効率を向上させる新型車両や専用機材などを積極的に増備し、ITを活用した総量管理システムを導入するなど品質面の取り組みを強化した結果、部門営業損益は21億6500万円の損失となった。
デリバリー以外の事業は、BIZ-ロジ事業が通販関連サービスの拡大などで18.1%の増益、ホームコンビニエンス事業は1億1100万円の損失となったものの、2億6300万円改善した。
[ヤマトHD]2015年3月期第1四半期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期第1四半期 | 2014年3月期第1四半期 | 増減 | |
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売上高 | 323,968 | 314,551 | 3.0% |
営業利益 | 4,933 | 9,136 | -46.0% |
経常利益 | 5,370 | 9,412 | -42.9% |
当期純利益 | 2,243 | 4,772 | -53.0% |