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日本触媒、中国でSAPの製造設備増設を中止

2014年8月1日 (金)

荷主日本触媒はこのほど、中国現地法人の日触化工(張家港)で行っていた高吸水性樹脂(SAP)製造設備の増設を中止することを決めた。

同社のコア事業の一角を占めるSAPは、紙おむつの原料として堅調な需要の伸びを示しており、世界最大市場の一つとして期待される中国では、現地法人が年間3万トンのSAPを生産している。

また、さらなる需要増加に対応するため3万トンの増設を行うと発表していたが、2012年9月29日に同社姫路製造所でアクリル酸製造設備が爆発・火災事故を引き起こしたことを受け、姫路製造所の安全対策実施、復旧のために増設を中断していた。

同社は増設の再開について改めて検討を行った結果、増設決定時と比べて市場環境が大きく変化していることや、他地域での増設を優先すべきと判断したことを理由として、増設工事を中止することにしたもの。