GSIクレオス、タイに繊維生産と工業製品の輸出入拠点

アパレルGSIクレオスは1日、タイ・バンコクに現地法人を設立し、営業を開始すると発表した。

同社はバンコクで2009年に駐在員事務所を開設し、主に繊維事業の生産背景を確保するための拠点として活用してきたが、繊維だけでなく工業製品を含めた商材の拡がりと事業の深耕に伴い、ASEAN市場で商材を調達・販売する機能が必要不可欠と判断し、現地法人を設立することにしたもの。

ASEAN諸国は2015年末にASEAN経済共同体（AEC）を発足させることになっており、中でもタイは域内を東西、南北に通る経済回廊が交わる要衝となることから、生産、物流などサプライチェーンの中心になるとみられている。

同社はこうした立地環境を活かし、繊維事業ではコストメリットを追求してASEAN域内の素材調達機能の強化と加工・縫製拠点の確保・育成を進め、製品の一貫生産に取り組む。工業製品事業では、域内の需要増が期待される化粧品原料、塗料・コーティング原料や樹脂・プラスチックフィルムなどを中心に、幅広い商材の輸出入を行う。