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GLP、4-6月期の最終利益8%増、新規開発2.2倍増

2014年8月5日 (火)

財務・人事グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は5日、4-6月期の決算を発表した。順調な開発と賃料収入が寄与し、GLP投資法人への資産売却益や為替の変動による影響などを調整した売上高は1億9600万米ドル(前年同期比19%増)、税引後最終利益は8%増となった。

4-6月の新規開発は中国とブラジルがけん引し、2.2倍増の8億8300万米ドル(895億円)となった。期中には中国最大の国営物流施設プロバイダーのCMSTDと戦略的パートナーシップ契約を締結。中国の新規契約、増床面積は2.7倍増の53万5000平方メートルと大幅に伸張した。

中国でのパートナーシップ契約の第1回の資金調達は6月6日に完了。GLP中国の株式9.6%を上限とした第2回の資金調達は、12月に完了する見通し。

中国では過去最高となる6億4300万米ドル(652億円)の新規開発を開始したが、これはすでに15年度の中国での開発目標の39%に相当している。

同国では堅調な国内消費の伸びが、GLP施設に対する需要の大きなけん引力になっており、徳邦物流、ウォルマート、JD.com、BMW、ベスト・ロジスティクスなどと新規賃貸借契約を締結。同国での総賃貸借面積の25%をEC企業が占めた。

中国の安定稼働施設のポートフォリオは、平均稼働率が90%と安定しており、純収益も6.4%増加。契約更新時の平均賃料は6.2%増となった。

また、前年同期より22%多い70万平方メートルの開発可能用地を取得。15年度後半は多くの開発中施設の竣工を予定しており、同社は「通年の開発竣工目標の240万平方メートルは達成できる見込み」としている。

日本でも先進的物流施設へ需要が依然として拡大し、リーシング活動も計画を上回るスピードで進展。中でも開発中の「GLP綾瀬」「GLP神戸西」「GLP吉見」は、既に入居率が100%となっている。

安定稼働中ポートフォリオの稼働率は99%と高水準で、1平方メートルあたりの平均賃料は月額1091円と上昇している。日本で所有・運営している施設は、総延床面積で前年同期比14%増の460万平方メートルとなった。

ブラジルの開発プロジェクトも加速しており、15年度通期の新規開発目標の48%にあたる1億8600万米ドル(189億円)の新規開発を開始。6月にはBRプロパティーズから11億米ドル(1116億円)のポートフォリオを取得している。

同国での竣工済み施設のポートフォリオは240万平方メートルとなり、ブラジル国内で業界2位の競合企業が所有する総延床面積の4倍に拡大した。平均稼働率は97%、平均賃料は1平方メートルあたり月額19.1ブラジルレアルに上昇した。