横浜ゴム、不二精工のタイヤビード事業を取得

M&A横浜ゴムは8日、不二精工（岐阜県羽島市）のタイヤビード製造事業を取得すると発表した。不二精工が分社化するタイヤビード製造会社の全株式を横浜ゴムが譲り受けることで合意したもの。

これにより、タイヤビード製造会社は横浜ゴムの100％子会社となる。同社が譲り受けるのは、不二精工が横浜ゴム向けタイヤビードを製造する亀山工場（三重県亀山市）を10月に会社分割によって設立するタイヤビード製造子会社で、株式譲渡は2015年1月に実施される。

タイヤビードはタイヤをホイールに固定するためのワイヤーで、タイヤには必ず組み込まれる重要部品のひとつ。横浜ゴムではこれまで、自社で使用するタイヤビードの一部を不二精工から購入してきた。

不二精工はタイヤビード製造会社として優れた技術に定評があり、横浜ゴムは今回の株式譲渡に合わせ、不二精工の持つタイヤビードに関する知的財産使用権のライセンス契約、設備保全契約も結ぶことにしている。