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第2四半期決算説明会で鎌田社長が表明

SBSHD、国内外で物流施設開発加速、5年で500億円

2014年8月12日 (火)

ロジスティクスSBSホールディングスの鎌田正彦社長は12日に開催した決算説明会で、「横浜杉田で取得した土地を活用し、新たな物流施設をを発注した」ことを明かした。3PL事業が着実に成長していることを背景に、受け皿となる物流施設開発を加速させる考えを示したもので、鎌田氏は「2018年までに国内外の物流施設開発に500億円を投資する」ことを表明した。

私募ファンド事業など金融と物流を組み合わせたビジネスモデルの拡大方針をより強化し、特に海外事業の拡大に注力すると説明。タイの合弁パートナーと共同で初の自社物流施設を開設したことや、インドでトランスポールロジスティクスの株式66%を取得したことを紹介した。

鎌田氏は「トランスポール社の拠点とSBSグループの拠点は地理的に補完し合う関係にあり、将来的にはSBSグループがロジスティクス事業、トランスポールがフォワーダー事業を担う形で再編したい」と述べ、海外売上高300億円の達成に向けて相乗効果を生み出す上で最適なパートナーとの認識を強調した。

第2四半期は売上高657億7700万円(2前年同期比6.4%増)、営業利益14億8000万円(2.1倍増)と好調だったが、その背景として同社は「消費増税に伴う駆け込み需要と、その後の反動減が想定ほどではなく、限定的だった」と説明。

上期は主力の3PL事業で大手食肉加工会社の専用センターを受託、開設したほか、大手百貨店向けの食品物流を関東、関西で受託。営業状況についてもメガネのレンズメーカーなど受託業種が広がり、通期で同事業が480億円に伸張するとの見通しを示した。

通期業績予想は中間期の好調を受けて上方修正し、売上高1370億円、営業利益48億円、純利益35億円を見込む。