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モンテール、岡山県に西日本初の生産物流拠点開設

2014年8月26日 (火)

フードモンテール、岡山県に西日本初の生産物流拠点開設洋生菓子の製造・販売を手掛けるモンテール(東京都足立区)は26日、岡山県総社市中原に建設していた製造・物流拠点「モンテール総社工場」が完成し、31日から本格稼働すると発表した。

原材料産地と消費地の両方に近い西日本エリアの拠点となる新工場稼働に伴い、地理的利便性を活かして近畿・中四国・九州エリアへ安定した供給量を流通させることが可能となる。9月に清水白桃、10月にはニューピオーネを使った商品を西日本エリア限定で展開する。

総社工場はつくば工場(茨城県坂東市)、美濃加茂工場(岐阜県美濃加茂市)に続く3か所目の拠点で、近畿・中四国・九州のスーパーやコンビニで販売されるシュークリーム、エクレアなどを製造する。

また、工場に併設して本格的なカフェスペースを持つ直売店「スイーツストップ」をオープンした。直売店ではチルドデザートのほか、バウムクーヘンなどの焼菓子も販売。さらに、直売店のみで食べることのできる自家製の低温殺菌牛乳を使ったソフトクリームや、スイーツプレートも販売する。

西日本初の製造物流拠点となる総社工場の稼働を機に、同社は「より新鮮で安全な生産体制を強化、再構築するとともに増産体制を整備し、さらなる販路拡大とブランド認知の向上を図る」としている。

新工場は主要な原材料となる牛乳や卵の生産地に近い地産地消型の工場で、岡山を中心に中国地方の生乳と卵を使用。工場内にミルクプラントを設置して自社で低温殺菌牛乳を製造する。商品は、当日受注、当日生産、当日出荷のジャストインタイムシステムで製造する。安全面では「HACCP」(ハサップ)システムに基づいた品質・衛生管理を徹底。クリーンルーム、Hepaフィルターなど、安全性の高い設備を導入し、製品中に含まれる一般生菌数の自主基準を1グラム当たり300個以下に設定しAIB監査も実施する。

また、より高度な衛生管理を実践するためインターロック機構の採用と、各階に生産管理事務所を設置。フードディフェンス強化に向けて製造ラインにもモニターカメラを設置した。生産性の高い製造ラインを1階に配置することで原材料や製品の移動距離を短縮化し、より働きやすい環境づくりに配慮した。

営業面では、大阪府に昨年、営業所を開設。新工場稼働に合わせて1人増員する。2015年8月期は全体売上290億円を目標に掲げ、総社工場では初年度36億円を見込む。将来的には100億円以上の生産が可能な体制を整えている。

■新工場の概要
名称:モンテール総社工場
所在地:岡山県総社市中原88番8
竣工日:2014年8月18日
敷地面積:3万9049平方メートル
延床面積:1万6084平方メートル
主要設備:低温殺菌のためのミルクプラント、NASA規格クラス1万以下の”Hepaフィルター”をつけたクリーンルーム、井水浄化設備、原料の自動搬送システム(生乳・グラニュー糖)、自動殺菌装置、燃料としてLNG(液化天然ガス)を使用、自家製カスタード用銅釜
製造ライン:5ライン(スタート時)
生産能力:10万個/日
予想生産額(初年度):36億円
生産品目:シュークリーム、エクレア、どら焼き