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過給機カットより燃料消費量削減効果大きく

三井造船、大型コンテナ船の省燃費改造を受注

2014年9月3日 (水)

荷主三井造船は2日、傘下の三造テクノサービス(岡山県玉野市)とともに、台湾船主が所有する就航中の大型コンテナ船3隻の主機関の省燃費改造工事を受注したと発表した。

昨今の燃料油高騰、環境負荷低減のため、燃料消費削減のニーズは高く、特に年間数十億円の燃料を消費する大型コンテナ船などでは機関出力、船速を落とした減速運航が広く行われている。

主機関と過給機の改造により定格出力を減速運転に適した値に変更する「ディレーティング」により、シリンダ最高圧と平均有効圧の比を大きくして熱効率を高めるもので、大幅な燃料消費量を削減することができる。これにより、これまで多く採用されてきた過給機カットよりも、さらに燃料消費量を削減できるという。

今回の改造では運航パターンにもよるが、1-2年での改造費用回収を見込んでおり、ことし後半工事を行う。