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味の素、米国ウィンザー社を買収、冷食事業強化

2014年9月11日 (木)

M&A味の素は10日、米国法人の味の素ノースアメリカ社(ニュージャージー州)が、米国のウィンザー・クオリティ・ホールディングス社(テキサス州ヒューストン市)を8億米ドル(840億円)で買収すること合意に達し、持分売買契約を締結したと発表した。11月上旬に全持分を取得する。

自社製品群にウィンザー社の米国消費者に精通したマーケティング力、全米に広がる流通ネットワーク、営業力、全米をカバーする生産拠点を獲得することで成長を加速し、2020年度までに北米で冷凍食品事業規模を1000億円に拡大する。

北米の冷凍食品市場は400億米ドル(4兆円)の巨大な市場となっており、中でも日本食・アジア食市場やヘルシー・高品質といった差別化された市場の成長は著しい。同社は北米で2000年に本格的に冷凍食品事業を立ち上げ、現地に合った高品質なギョーザ・麺・米飯などを中心に展開。売上高は1億3000万米ドル(135億円)に拡大した。

ウィンザー社は、冷凍食品事業に精通した経営陣のもと、米国冷凍食品市場で大手流通など取扱店舗数8万店と幅広い流通ネットワークを持つほか、取扱レストラン数も12万店と、外食向けにも強固な営業基盤を保有している。また、全米に生産拠点が7か所あり、アジア食でトップシェア、メキシカン、イタリアン、スナック製品でも強力なブランドと製品群を抱える。