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国交省、ミャンマーで海上コンテナの鉄道輸送実験

2014年9月17日 (水)

調査・データ国土交通省は17日、ミャンマー政府と協力してヤンゴン港-マンダレー間で、ミャンマー国鉄を活用した海上コンテナのトライアル輸送を実施すると発表した。

ミャンマーではトラック輸送が主要輸送手段となっているが、脆弱な道路インフラ、都市部の渋滞、コスト高、過積載の常態化など多くの課題があり、経済成長を背景に貨物輸送量が増大する中、「より効率的な輸送手段」としての鉄道貨物輸送への期待が高まっている。

ただ、同国の貨物鉄道は施設の老朽化が進み、有蓋貨車へ手作業で荷役が行われていることなどから時間のロスや頻繁な荷痛みなどの課題が生じている。

国交省、ミャンマーで海上コンテナの鉄道輸送実験

出所:国土交通省

このため、国交省物流部門は同国初の鉄道コンテナ輸送の導入に向け、鉄道輸送量が最も多いヤンゴン-マンダレー間のミャンマー国鉄で海上コンテナのトライアル輸送を行い、オペレーション上の課題や効果を検証。鉄道コンテナ貨物輸送の導入に必要な事業許認可、保税、土地利用などの制度・手続き上の課題を調べる。

トライアル輸送は、今月25日に鉄道へコンテナを積み込み、ヤンゴン港を出発。26日にマンダレーに到着し、10月2日にマンダレーで鉄道へコンテナの積込作業を行い、同月3日にヤンゴン港へ到着するスケジュールで実施する。

国交省、ミャンマーで海上コンテナの鉄道輸送実験

出所:国土交通省

実証事業を通じて明らかとなった効果や課題は、ミャンマー政府と行う物流政策対話でテーマとする。