ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

「SCM市場にパラダイムシフトもたらす」と意欲、初期実証参加企業を募集

JDA、製造・卸と小売のSCM全体最適化を支援する実験を計画

2014年10月22日 (水)

サービス・商品JDAソフトウェア・ジャパンは、「新世代SCMソリューション」をうたう同社の「JDAフローキャスティング」を活用し、新たなSCMクラウドサービス「フローキャスティング・プログラム」を2015年1月から提供する。

フローキャスティング・プログラムは、メーカーやサプライヤーと小売企業の間のギャップを取り払い、「直接的に全体最適化を実現するSCMクラウドでリアルタイムでの情報の共有を実現する」ことを目的としたサービスで、同社は初期実証実験フェーズとして、参加企業を数社募集する。

このプログラムは、メーカー、サプライヤーと小売企業が参画する、国内初のサプライチェーン最適化支援サービスで、同社は「国内SCM市場にパラダイムシフトをもたらす」と意欲を示す。

当初の実証実験段階では、日本市場で成果創出の早期実現を図るため、先行モデル企業となるメーカー、サプライヤー、小売企業に対する支援を目的に掲げ、メーカー、サプライヤーの倉庫から小売企業の店舗まで包括的なSCMモデルとして捉える。店舗POSデータを起点に、直近の需要予測を商品ごと、店舗ごとに算出。この需要予測でサプライチェーン上流のRDC、DC、工場、倉庫の補充計算を行い、データをメーカー、サプライヤーと小売企業のベース計画に反映する。

ベース計画に対して、キャンペーン・イベント・価格変更などの販売戦略効果を反映した実行計画を作成。これらにより、従来からサプライチェーンの課題となっていた情報や計画の分断、ブルウィップ効果を取り払い、店舗の生需要データをメーカー、サプライヤーの生産計画や供給計画に直接反映する。

フローキャスティング・プログラムの実証実験は既に米国で実施済みで、小売業にとっては「調達サプライチェーンの商品納品予定情報や在庫予定(変動)情報の完全可視化」「全域の在庫レベルを圧縮しながら店舗レベルの欠品を撲滅することによる販売機会損失の撲滅」「店舗レベルとDCレベル、メーカー、サプライヤーへの補充計画の自動作成」「店舗や需要動向の分析を実現」といったメリットが確認されている。

また、メーカー、サプライヤーのメリットとしては、工場、販社倉庫から小売店舗までの流通サプライチェーン上の自社商品の在庫状況を完全可視化できるほか、店舗レベルの需要動向が見えることで効果的な販売戦略の立案が可能になり、ブルウィップ効果がなくなる効果として生産・物流が安定し、生産・供給の低コスト化、販促費の低減につながっているという。