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2工場合わせて18億円を投資

JSP、タイ・中国に発泡ポリプロピレンの新工場を建設

2014年11月11日 (火)

拠点・施設JSPは10日、タイのサムットプラカーン県と中国・武漢市に発泡ポリプロピレン「ピーブロック」の生産拠点を設けると発表した。タイの新工場で6億円、中国では12億円を投資する。

日系自動車メーカーの進出先は、ASEANの中ではタイへの集中度が高く、自動車部品・完成車メーカーが集積することで効率的な生産を実現している。また、電気・電子部品産業の集積地でもあり、ピーブロックの需要が年々増加を続けている。

現在、同社はシンガポール子会社からタイ向けのピーブロックを輸出供給しているが、より軽量な高倍率製品の需要が急増しており、今後もこうした状況が続くとみて、新会社を設立すると同時に新工場の建設を決めた。

また、中国では自動車台数が急激に増加し、深刻な環境汚染を引き起こすなど大きな社会問題となっていることから、燃費規制の段階的強化に伴い、車体の軽量化が進展すると予測。所得水準の向上による家電製品などの需要増も見込まれるため、ピーブロック需要が拡大するとして、新工場を新設することにした。

現在、中国では江蘇省無錫市・広東省東莞市・重慶市の3拠点でピーブロックを生産しているが、生産能力に余力がないことや、同工場からの製品輸送費を軽減するため、成長スピードが速い華中・西南地区の需要拡大への対応を想定し、自動車メーカーが集積している湖北省武漢市に新会社を設立する。