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帝国データ調べ、旧軽貨急配が破産、負債19億円

2011年4月21日 (木)

話題帝国データバンクが20日に発表した大型倒産速報によると、タイガー管理(旧軽貨急配→旧トラステックスホールディングス)が11日付で東京地裁に自己破産を申請し、翌12日付で破産手続開始の決定を受けた。破産管財人は、巻之内茂弁護士(東京都千代田区)。

同社は、1949年9月に設立。その後休眠していたが、96年8月に旧軽貨急配(84年創業、87年12月法人改組)に買収され、商号を軽貨急配に変更した。

創業以来「トラックを持たない運送会社」として個人事業主を募集し、個人事業主に独自仕様の軽トラックを販売した上で配送業務の委託契約を締結。グループ会社の設立や、M&Aで企業規模を拡大。00年10月には大証2部に上場し、ピークとなる06年3月期の年収入高は約378億7700万円を計上していた。

しかし、個人事業主の軽トラック購入に係る割賦債務が滞り、信販会社などに対して債務保証していたことから、長期未収入金や破産更生債権が発生し、財務内容が毀損。自己資本拡充のため、下方転換価額修正付き転換社債(MSCB)を相次いで発行。07年4月にトラステックスホールディングスに商号変更し、同社は純粋持株会社に移行して、軽貨物運送事業は会社分割した新軽貨急配に移管していた。

その後、08年7月には過去に不適切な会計処理が行われていたことが発覚。同年10月に大証の監理ポストに入り、翌09年2月には上場廃止となっていた。今年2月には、新軽貨急配などの全株式を売却。3月31日に株主総会の決議により解散し、大阪府門真市から現住所に移転し、現商号に変更。今回の措置となった。

負債は、保証債務の約15億6000万円を含め、約19億3000万円。債権届出期間は5月17日までで、財産状況報告集会期日は7月13日午後1時30分。