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車載機器などをインターネットにつなぎやすく

エコモットとアットマークテクノが協業、ワンストップでIoT支援

2014年11月12日 (水)

サービス・商品エコモット(札幌市中央区)とアットマークテクノ(同)は12日、IoT(モノのインターネット)用途向けサービスで協業すると発表した。12月からエコモットが窓口となって提供を開始する。

IoTは、これまで個々に使用されていたセンサや機器をインターネットにつなぐ技術で、温度計や湿度計などの計測器、スイッチやタグなどの「モノ」をインターネットに接続することで、遠隔操作や状態監視が可能にし、得た情報を分析することで新たなサービスにつなげることが期待されている。

実際にIoTサービスを実現するには、機器・センサのインターフェースとどのように接続するかといった組み込みシステムの知識から、クラウド連携やアプリケーション開発などWebシステム構築やユーザーインターフェース設計まで、幅広い知識・経験が求められるため、事業化する際には技術的な障壁となるケースが多いのが実情。

そこで、エコモットのクラウドプラットフォームサービス「FASTIO」(ファスティオ)とアットマークテクノのIoTゲートウェイ「Armadillo-IoT」(アルマジロIoT)を組み合わせ、機器・設備の接続からインターネット接続、クラウド連携、アプリケーション開発までを一括して提供するサービスを開始する。
エコモットとアットマークテクノが協業、ワンストップでIoT支援

ファスティオは、機器・設備につなげるだけでIoTをスタートできるのが特徴で、センサ・機器への接続、クラウドプラットフォーム上のアプリケーションのユーザーインターフェースのカスタマイズ開発などにも個別対応する。

また、センサ・機器とインターネットの接続をスムーズに仲介するには、3Gモバイル通信でネットワーク接続ができ、機器のインターフェースに柔軟に対応できるゲートウェイの存在が不可欠となるが、3G対応のアルマジロIoTは、専用のアドオンモジュールを差し替えて機能を簡単に追加できる拡張性の高さが特長となっており、シリアルや接点入出力のほか、Wi-SUN、EnOcean、BLE(ブルートゥース・ローエナジー)などの無線規格に対応したアドオンモジュールも用意している。

機器を接続し、クラウドプラットフォーム上で登録するだけですぐにスタートできるファスティオの機能を活かし、端末・ユーザー管理、ログデータ管理、接点監視、データ連動アラート設定、画像履歴管理、GPSを利用した移動体管理、走行情報の統計・分析、帳票の出力などの各Webアプリケーションをあらかじめ用意。インストールや複雑な設定なしで、ログインするだけだぐに利用できるようにした。

初期費用は手数料3000円のみ必要で、1アカウント月額980円からクラウドプラットフォームを利用できる割安なプランを用意。少額の予算でスモールスタートしたい場合にも適している。