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ニッセンHD、豊田自動織機との物流合弁会社を完全子会社化

2011年4月21日 (木)

ロジスティクスニッセンホールディングスは21日、豊田自動織機と合弁で設立した物流会社「通販物流サービス」の全株式を取得し、完全子会社化することを決めた。株式の引渡しは5月20日付で行う。

 

通販物流サービスは、豊田自動織機の物流ソリューションに関するノウハウを取り入れながら、ニッセングループの物流改革を進めた結果「合弁事業化時の当初目標を達成し、今後も継続的に物流効率改善を進めることができる体制」(ニッセンHD)を構築。

 

一方で、今後ニッセングループが中長期的な企業競争力を強化するためには、顧客サービスまでを含めたサプライチェーンの全体最適化を目指した通販事業の構造改革が最重要課題になる、として、通販物流サービスとの連携強化が欠かせないと判断し、物流インフラ投資などの意思決定のスピード化などを見越して完全子会社化に踏み切ることにしたもの。

 

具体的には、調達先と生産先の集中と分散、販売のグローバル化を見据えた輸送ルートの見直し、海外から日本への輸入ルートや頻度の見直し、国内拠点分散化と配送ルートの見直しなど国内物流ネットワークの再構築、インターネット限定商品などネット販売に適した商品調達体制の整備、提携を含めた物流事業の外販を行うための仕組み構築――などの施策に取り組む。

 

豊田自動織機による通販物流サービスの持株比率は50.5%となっており、これらすべてを19億円で取得する。また、取得後も豊田自動織機からは継続的な改善活動の支援を受けるとしている。