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キリン、国内最軽量のビール中びんを開発、九州でテスト展開

2014年11月12日 (水)

サービス・商品キリンとキリンビールは12日、国内最軽量となる380グラムのリターナブルなビール中びんを日本山村硝子と共同開発し、今月下旬から九州でテスト展開を開始すると発表した。2015年秋には全国展開を開始し、10年間で全数の切り替えを完了する計画。

キリンは、包装容器の開発を専門に行うパッケージング技術研究所を運営しており、これまで国内最軽量の炭酸飲料向けワンウェイびんの開発、ビール大びん(リターナブル)の軽量化、缶蓋の縮径化など、環境に配慮した容器を展開している。

今回、同研究所は広く飲食店などで展開しているビール中びんで、従来の470グラムから90グラム軽量化した国内最軽量の380グラムびんを開発し、2割の軽量化に成功した。

ビール大びん(リターナブル)で培った「傷をつきにくくすることでびんの強度を保ち、びんを軽量化できるセラミックスコーティング技術」を応用したもので、今回の開発により、製造工程と物流工程のCO2排出量は合わせて年間930トン削減できるという。

また、強度を高めるため、びんの裾部の半径を小さくすることで成形の際に肉厚を確保しやすい形状としたほか、胴径を1.5ミリスリム化したことで、ハンドリング性の向上も実現した。1ケースあたり(20本入り)では1.8キロ軽くなり、流通や酒販店、飲食店などでの作業負荷の軽減にもつながる。