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物流面で「規模の利益」取り込み図る

コロワイド、カッパ・クリエイトHDと物流統合、配送ルート再編

2014年11月13日 (木)

フードコロワイドは13日、カッパ・クリエイトホールディングスの連結子会社化に伴い、仕入・マーチャンダイジングなど3分野で2017年3月末時点で16億円の相乗効果を見込むと発表した。

コロワイド傘下のバンノウ水産では、マグロ水揚げ量1位の清水港で、丸一本のマグロを一船買いで仕入れ、自社工場で加工した後、系列店舗などに新鮮な状態で配送しているが、カッパ・クリエイトHDと連携することで、かっぱ寿司は鮪類、水産物の仕入価格を低減できるほか、より魅力的な食材の調達が可能となる。

こうした取り組みを含め、物流の統合と配送ルートの再編を実施。具体的には、配送委託先を統一し、物流面で規模の利益の取り込みを図るとともに、郊外を中心にドミナントが強化されることで、配送ルートの効率化によるコスト低減効果も見込む。

また、システム面では、外食サービスのIT化のツールとして既に1500店に5万5000台のを導入している子会社ワールドピーコムのタッチパネル式セルフオーダー・タブレット端末「メニウくん」を活用し、回転寿司業界で急速に拡大している「タッチパネルでの注文」トレンドに対応。

これにより、オペレーションの効率化と接客などのサービスに集中できる環境を作り出し、顧客満足度を高めるとともに、スピーディーで確実な発注、POSデータとの連動による会計作業の効率化、注文データの分析精度の向上――が可能になるとみている。