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日野、大型トラック「プロフィア」で再リコール、対策不十分

2014年11月18日 (火)

行政・団体日野自動車は18日、同社製大型トラック「プロフィア」でエンジン制御プログラムと排気ガス再循環(EGR)バルブの設定に不具合があったとして、国土交通省にリコールを届けた。

2011年9月28日からことし11月11日までに製造されたプロフィア6196台が対象で、昨年10月22日に届けたリコールの対策が不十分だったとして、改善措置の内容を見直し、改めて届出を行った。

国交省によると、不具合はエンジン制御プログラムとEGRバルブの設定が不適切なため、DPR(排出ガス浄化装置)の手動再生が頻繁に中断された場合に、ポスト噴射による燃料がEGRクーラに廻り込み、カーボンデポジットが生成されて吸気バルブに付着するもの。

そのままの状態で長時間駐車すると、カーボンデポジットの粘度が増加することがあり、エンジン始動した際に吸気バルブが摺動不良となって、最悪の場合、バルブが折損し異音が発生するとともに、エンジンが停止するおそれがある。この不具合による事故は確認されていないが、46件の報告があった。

同社は対象の全車両でエンジン制御プログラムを書き換えるとともに、EGRバルブを対策品に、ヘッドカバーステーを形状変更品に交換する。さらに部品交換作業後の点検で吸気バルブから異音がしている場合は、シリンダヘッド一式を交換する。