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井本商運、神戸港で内航バースを外貿隣接区画へ移転

2014年11月21日 (金)
PI-LターミナルとPI-Mターミナル周辺図

PI-LターミナルとPI-Mターミナル周辺図

ロジスティクス井本商運(神戸市中央区)は21日、神戸港ポートアイランドで寄港バースとして利用している公共コンテナターミナルPI-Lバースで、ガントリークレーンや岸壁などの施設の老朽化が進んだとして、12月1日からPI-Mバースに移転すると発表した。

PI-Mバースは、外貿コンテナターミナルPC-17の南側に隣接していることから、移転により、外航船への積替え輸送を効率化できるほか、神戸港で内航船が複数バース寄港を余儀なくされている状況の改善が期待でき、バース混みによる滞船緩和、荷主や外航船社に対するサービス改善にもつながるとみている。

同社は広域からの集荷を推進するためにフィーダー網の強化に注力しており、この取り組みの一環として、外内貿連続バースの一体的運営を促進するため、内航船から外貿ターミナルへの積替機能強化に向けた実証事業を検討。今回のPI-Mバースへの移転をモデルケースとしたい考え。

2013年11月に総トン数2400トン、400TEU積のコンテナ専用船「さがみ」を投入するなど、船舶の大型化を進めており、16年1月には540TEU型の球状船首船を投入する。

同社では「今後も国際コンテナ戦略港湾政策に沿ってコンテナ単位あたりのコスト引き下げによる輸送力強化を目指しており、今回のバース移転によるメリットとの相乗効果を追求していく方針」としている。