豊田通商、アルゼンチンでリチウムの本格生産開始

産業・一般豊田通商は4日、アルゼンチンで出資先のリチウム開発会社「サレス・デ・フフイ」が同国北西部のフフイ州オラロス塩湖でリチウムの本格生産を開始した、と発表した。今後、サレス・デ・フフイは、炭酸リチウム換算で年間1万7500トンの生産を目指す。

豊田通商は、オーストラリアの資源開発会社「オロコブレ」と、2010年1月からオラロス湖でリチウム資源開発の事業化調査を実施。12年12月にアルゼンチン・フフイ州から開発許認可を受け、採掘権を取得。サレス・デ・フフイへ25％出資している。

13年8月にオラロス塩湖から「かん水」を汲み上げてリチウムを精製する工場を建設し、実証を重ねてきたが、このほど本格生産を開始した。

同国での日本企業としては初のリチウム開発事業で、生産される炭酸リチウムの100％販売代理権を取得している。日本向けの初出荷は15年1月頃とする計画。