イーソル、-30度対応のハンディ用いた農場監視システム

サービス・商品イーソル（東京都中野区）は8日、温湿度、照度などの環境データを測定・蓄積・管理する農場監視システム「eSOLアグリンクサーバ」の販売を開始した、と発表した。マイナス30度の冷凍倉庫でも使える完全結露対策・完全防水設計の「eSOL Geminus PS-9020」とアクセスポイント「PS-9311」を用い、導入しやすい価格に設定した。

多様な環境データを測定する無線・有線センサーを現場ニーズに応じて追加できるため、広大な農場や植物工場などの施設でもより正確な測定データを得ることができる。同社は「クラウド技術やIoTなどのICT（情報通信技術）を活用した、低価格なシステムの提供を通じ、イーソルはコストに厳しい農業生産現場の生産性と競争力向上を強力に支援する」とアピールしている。

アグリングサーバは、イーソルがスマートアグリ市場向けに展開する「eSOL AGRInkシリーズ」の製品で、標準セットは（1）測定された環境データを収集する本体装置（2）測定データを蓄積・管理・確認するためのライト版の専用アプリケーション（3）ACアダプタ――で構成する。

本体装置には温湿度、照度センサーをあらかじめ内蔵し、電源はACアダプタ以外にソーラーパネルが利用できるため、電源を引くことのできない屋外でも稼働する。測定データは無線LANや3G通信回線を使用してクラウドサーバや無線LAN対応パソコンへ蓄積できる。

▲出所：イーソル

通信切断時に備えて内蔵された本体ストレージ（2GB）にデータを保存できるため、測定データの欠落を最小限に抑え、本体は水や埃、農薬、高温など屋内外の過酷な環境下での使用を想定、マイナス30度の冷凍倉庫で使用できるハンディターミナルを採用した。

同社では、発売に合わせてアグリンクサーバのモニターを募集している。

■モニター募集の問い合わせ先
https://www.esol.co.jp/inquiry/logistics.html