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物流連、女性の活用拡大へアシストスーツの活用議論

2014年12月22日 (月)

ロジスティクス物流連、女性の活用拡大へアシストスーツの活用議論日本物流団体連合会(物流連)で、作業補助機械であるパワーアシストスーツや自動搬送機器などの利用に向けた議論が行われた。物流各社で女性や高齢者の活用を進める観点から研究が進められているとの報告があり、課題とさらなる研究の必要性を確認した。

11日に開催された労働力問題小委員会で「機械化・自動化による荷役の効率化」と「外国人労働者の活用」をテーマに意見交換を実施。機械化・自動化の中でアシストスーツについては、まだ課題があるとの声が大勢を占めたものの、実用に向けて荷主側と協議して貨物の重量・容積・荷姿などを工夫する必要性を指摘する意見が多く上がった。

自動搬送機などのマテハン機器は、通販物流分野などで高い効果があるとする一方、汎用性の低さを指摘する意見や、効率化される領域が部分的でその前後に作業員の負担があるとして、「全体の効率化や人手不足解消にはつながっていない」とする意見もあった。

これまで労働力が確保されている状況の中で機械化が進められてきたが、全体としては、「今後は労働力を補い労働負荷削減を目指す機械化に切り替えていくことが必要」との考えで一致。併せて、モーダルシフトを進めることで大量輸送機関を活用し、労働生産性を高めることの重要性を確認した。

物流連ではこれらの意見交換を踏まえ、省人化を目指しながら労働生産性を上げつつ、女性や高齢者の労働の負荷や長時間労働を軽減するため、手荷役を必要最小限にとどめること、輸送モード間の積替え時に生じる荷役の効率化策として、一貫パレチゼーションの普及について話し合い、今後も研究を進めていくこととした。