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輸送27時間マイナス20度保つ

TNT、パッシブコンテナによる治験薬輸送に成功

2014年12月25日 (木)

メディカルTNT、パッシブコンテナによる治験薬輸送に成功TNTエクスプレスは25日、シンガポール向けのパッシブコンテナによる治験薬コンテナ輸送を開始し、成功したと発表した。

パッシブコンテナは、国際用定温輸送に多くの製薬会社が利用している「アクティブコンテナ」と異なり、従来の電動式ではなく真空断熱パネルの技術を駆使し、調温した特殊な保冷剤により温度管理の品質を保つ輸送コンテナ。

TNTジャパンはことし5月には東京・新木場オペレーションセンター内でパッシブコンテナの管理基地の運用を開始し、11月に日本発シンガポール向けでパッシブコンテナによる「コンテナ内温度マイナス20度(プラスマイナス5度)条件」の治験薬のドア・ツー・ドア輸送に成功した。

集荷拠点からシンガポールの荷受人拠点へ配送した27時間の全輸送行程中、パッシブコンテナ内温度は外気温に影響されることなく、マイナス20度でほぼ一定に保たれた。

シンガポールへの治験薬出庫で、初めてパッシブコンテナを利用した顧客は、「非常に安定した温度環境を着地まで保持することができ、温度逸脱もなく配送を完了することができた。今後は信頼性の面で強力な選択肢の一つになりうると考えている」とコメント。

同社は今後「圧倒的なグローバルネットワーク、高性能なパッシブコンテナを駆使した、国外への治験薬配送を本格的に展開していく」としている。