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パナソニック、業務用無線事業拡大へRF社買収

2015年1月5日 (月)

荷主パナソニックは5日、アジア・大洋州地域統括会社のパナソニックアジアパシフィック(シンガポール)がRFネットテクノロジーズ(同)を買収することで合意し、このほど契約したと発表した。今月中旬に出資を完了する。

これにより、パナソニックのRFネットに対する持分比率は51.9%となる。出資は、パナソニックの社内カンパニーの一つ、AVCネットワークス社傘下のインフラシステム事業部が、AVC社経由でパナソニックアジア・パシフィックへ預託する形で行う。

AVCネットワークス社のインフラシステム事業部は、アジアを中心とした新興国市場で業務用無線通信システム、ITS、自営無線事業を重点的に展開する方針を打ち出しており、今回の買収ではまず、業務用無線通信システム事業で現地ニーズに適した商品開発力の獲得、商品ラインアップの強化、現地の顧客に密着したSIer(システムインテグレーター)としての体制とバリューチェーンの構築――を加速させる。

RFネットが高いシェアを持つバス・地下鉄などの交通や、教育などの公共市場に特化した業務用Wi-Fiネットワーク事業をアジア地域で拡大するとともに、他地域への横展開も目指す。

パナソニックでは、2018年に全社で売上高10兆円、このうちBtoBソリューション事業で2.5兆円を目指しており、AVC社は1.5兆円を担う目標を掲げる。