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物流連、五輪施設の物流対策で年度内に中間報告

2015年1月19日 (月)

ロジスティクス物流連、五輪施設の物流対策で年度内に中間報告00日本物流団体連合会(物流連)は、オリンピック・パラリンピックの開催に向けた大規模施設対策などを話し合う小委員会を16日に開催し、会員から寄せられたアンケート結果を報告、年度内に大規模施設の建築手順のあり方など中間報告をまとめる方針を固めた。

アンケート調査結果によると、物流事業者からは(1)建物出入り口の高さ制限により車両の通行に支障が出ており、積替が多くの場合生じている(2)荷捌き場が狭隘で、駐車場の不足によって建物外での作業や二人乗務が必要となっている(3)貨物用エレベーターが無いか台数が不足し、長い手待ち時間が発生(4)建物内の搬出入経路が不明確であったり人の導線と交錯する場合が多く、支障が生じている――の4点を荷物の搬出入時に実感する課題として指摘する声が多かった。

小委員会では、事例として佐川急便が東京スカイツリーを基幹とした大規模商業施設「東京ソラマチ」の館内物流で取り組んでいる内容を説明。外部倉庫にいったん集約してから荷物を搬入しているなど、施設周辺の渋滞を緩和する工夫などを紹介した。

また、大規模施設の建設時に物流へ配慮する意義について「建物内での円滑な物流を実現するだけでなく、建物の所有者・運営者、建物の利用者、地域社会にも利益をもたらす環境を作り出し、社会全体に貢献するもの」と規定。

3月末までに大規模施設の建築手順のあり方などを中間報告としてまとめ、その後はより具体的な提言や要望活動などを対外的に発信していく考えで一致した。