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前澤工業、北海道にバイオガスプラントを建設

2015年1月21日 (水)

荷主前澤工業は20日、北海道士幌町の農場敷地内にバイオガスプラントを建設し、稼働を開始したと発表した。農林水産省から受託している「2013年度地域循環型バイオガスシステム構築モデル事業」を実証するために建設したもの。

食品残渣や家畜糞尿などの有機性廃棄物を原料としたバイオガスプラントから発生するバイオガスを、精製ガス・電気・熱といった再生可能エネルギーとして広く地域へ供給し、温室効果ガス削減効果や事業性などを実証。結果を踏まえて課題の整理、克服方法を検討する。

バイオガスプラントの処理能力は1日66立法メートルで、牛1100頭分の糞尿に相当する。プラントでメタン発酵させたバイオガスを燃料に発電し、農場内へ電力を供給。一部のバイオガスは、メタン濃度を90-95%まで精製・濃縮し、低圧メタン吸蔵容器で搬送、士幌町内の温室栽培施設(ビニールハウス2棟分)で冬季の暖房用燃料として利用する。

メタン発酵槽から排出された消化液は、固液分離機を使用し固分と液分に分離。固分は発電機の排熱を使って乾燥させ、牛の寝床の敷料として活用し、液分は液肥として貯留、春から秋に畑作物、飼料作物の肥料として活用する。