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名糖運輸とHノオリンが経営統合に合意、売上規模952億円

2015年2月10日 (火)

M&A名糖運輸とヒューテックノオリンが経営統合に合意、売上規模952億円名糖運輸とヒューテックノオリンは10日、共同持株会社を設立して経営統合すると発表した。両社はともに低温食品物流を主力とした物流企業で、合併後の売上規模(2014年3月期)は860億円で、名糖運輸が4月に連結化したデイラインの売上を加えると952億円となり、1000億円の大台が視野に入る。10月1日付で共同持株会社を設立登記する。

経営統合によって設立する共同持株会社の社名は「C&Fロジホールディングス」で、東京都区内に本社を構える。C&Fは「チルド&フローズン」を表現している。代表者は未定。

強みとしているチルド・フローズン物流のノウハウを活かしながら連携し、業務領域を広げて顧客サービスの向上や経営基盤の強化を図るほか、高度な温度管理技術を用い、変化の早い食品物流を担う「総合物流情報企業」の実現を目指す。

低温食品物流では、保管をフローズンで行い、小売・流通はチルドで行うケースが増えており、高品質な温度管理ニーズが高まっていることから、経営統合によって保管、仕分け、輸配送でそれぞれの得意分野を一体化し、きめ細かい低温食品物流サービスを提供できるようにする。

また、慢性的な人手不足に対しては、両社で人材の共有に取り組み、生産性の向上を図るほか、人事制度の整備による処遇改善、人材育成・キャリアアップ支援制度の拡充により、人材採用の強化に注力する。購買部門では、スケールメリットを追求し、採算性の高い企業集団を目指す。

名糖運輸子会社の「メイトウベトナム」は冷凍倉庫を運営しているが、今後、顧客動向を踏まえつつ、倉庫の拡張、運送事業の展開なども含め、両社の共同事業として拡大を目指す。

経営統合は名糖運輸、ヒューテックノオリンを株式移転完全子会社、新設する共同持株会社を株式移転完全親会社とする共同株式移転を採用。株式移転比率は名糖運輸株式1に対してヒューテックノオリンの株式1.44を割り当てる。