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営業利益微減、14年12月期決算

SBSHD、注力事業拡大で7.1%増収、営業益微減

2015年2月13日 (金)

財務・人事SBSホールディングスが13日に発表した前12月期決算は、通関や音楽・映像メディアの物流で収益が落ち込んだものの、インドのフォワーディング会社を買収するなど積極的な海外投資を継続し、国内でも主力の3PL受託が拡大したことで売上高が7.1%増(前期比)の1415億3500万円となった。営業利益は微減。

3PL受託事業はスーパーやドラッグストア、百貨店などメーカー・小売向けの新規受注を獲得。新たに食肉加工メーカー、百貨店、眼鏡レンズメーカー向け業務が稼働した。

海外ではシンガポール現地法人の再編、同国ドレージ会社の取得によるコンテナ輸送事業への参入、海外初となる自社倉庫をタイに竣工したほか、インドで急成長を遂げているフォワーダー「トランスポールロジスティクス」(現社名はSBSトランスポールロジスティクス)を傘下に収め、同社が目指す海外売上高300億円に向けて事業を拡大した。

これらの業容拡大を支えるため、期中の投資額は海外子会社2社3PL事業向け物流施設用地の取得など150億円となった一方、私募ファンド「SBSロジファンド1号」に物流施設の信託受益権などを55億円で売却。

音楽・映像メディアの物流などが課題化した中で、主力事業の3PL受託で新規受託を増やし、併せて海外事業基盤の強化も進めるなど「投資を拡大しながら資金を回収し、物流業務の稼働率向上で付加価値を高めるビジネスモデル」の構築に取り組んだ。

今期はSBSトランスポールロジスティクスの業績がフルに寄与し、新規受託した3PL業務が立ち上がるなど柱となる事業の拡大を織り込むとともに、音楽・映像メディアの物流でも異業種商材の取り込みを図り、売上高1650億円(前期比16.6%増)、営業利益55億円(33.4%増)、最終利益38億円(38.2%増)を見込む。

[SBSホールディングス]2014年12月期連結決算(単位:百万円)

 2014年12月期2013年12月期増減
売上高141,535132,2057.1%
営業利益4,1234,141-0.4%
経常利益3,6723,801-3.4%
当期純利益2,7501,57175.0%