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国交省、貨物鉄道輸送の安定性確保へ検討会

2015年2月23日 (月)

ロジスティクス国土交通省は23日、モーダルシフトの担い手として鉄道貨物輸送が重要度を増す一方で、安定性に懸念があるとして、輸送障害発生時の代替輸送など安定性を確保するための解決策を検討するための検討会を設置し、25日に初会合を開催すると発表した。

鉄道輸送を活用したモーダルシフトの促進は、環境対策や労働力不足対策として政策的な重要性を増しているが、昨年10月の東海道本線不通の際、鉄道貨物の半数を経由する大動脈が分断されたことから、モーダルシフトを推進するための「新たなボトルネック」として再認識されるに至った。

そこで、検討会では安定的な鉄道輸送に向けた輸送障害発生時の代替輸送について、課題の特定と関係者が連携した計画的な取り組みに基づく解決策を整理する。成城大学教授の杉山武彦氏が座長となって学識経験者、荷主、JR貨物が物流審議官の私的検討会として構成し、6月末までに4回程度開催する。

初会合では、JR貨物による東日本大震災時・東海道線不通時の経験と対応内容、輸送障害対応の課題と今後の取り組みについて検討するほか、住友化学、トヨタ自動車、パナソニックが貨物鉄道利用者として輸送障害にどう対応したか、課題は何かを報告する。