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GLP、米国で1100万m2の物流施設を取得

2015年3月2日 (月)

国際グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は2月27日、米国で81億米ドル(9733億7700万円)の物流施設ポートフォリオの取得を完了したと発表した。8月までに持分を当初の55%から10%に引き下げる計画で、ブラックストーンが全額出資していたインコ・プロパティーズを今後再ブランド化し、運営していく。

取得した物流施設は総延床面積1100万平方メートルで、人口100万人以上の主要マーケットに集中していることから、同社は「Eコマースの配送拠点として申し分のない立地」だと説明している。1月31日時点の稼働率は91%となっているが、今後、さらなる稼働率上昇に注力する。

既に投資家からの申し込みは予定している枠を超過しており、多様な投資家がデュー・デリジェンスの段階にあることから、同社は「8月までに、持ち分を55%から10%に引き下げるファンド・シンジケーションが成功裏に完了する」とみている。残る45%の持分はGICが保有する。

同社は今後、インコ・プロパティーズを運用会社としていたブラックストーン・グループの関連不動産ファンドから取得したポートフォリオを運営、総運用資産は204億米ドルに達することとなる。

GLPのミン・メイ最高経営責任者は「この取引は、今後の成長に向けた強固なプラットフォームとなると同時に、米国マーケットへの参入を可及的に実現することになる。世界のベストな物流不動産マーケットで業務を展開し、ファンド・マネジメント・プラットフォームを成長させるという我々の戦略に合したものと言える。また、米国のチームがGLPに参画することもさらなる強みとなるだろう」と話している。