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1日23便体制で8日から稼働

セブン&アイHD、 西日暮里にネットスーパー専門店

2015年3月5日 (木)
1日の配送スケジュール(出所:セブン&アイ・ホールディングス)

1日の配送スケジュール(出所:セブン&アイ・ホールディングス)

フードセブン&アイ・ホールディングスは5日、同社初のネットスーパー専用店舗「セブン&アイ・ホールディングスネットスーパー西日暮里店」(東京都荒川区)の運用を8日から開始すると発表した。日本運輸倉庫(東京都台東区)の東京食品事業支店を賃借利用してオープンするもので、国内では初の試みとなる。状況をみてほかの都市部でも展開を検討する。

専用店舗では、既存のイトーヨーカドー店舗で展開しているネットスーパー出荷件数の5倍となる、一日最大2000件の注文に対応するため、専用の設備や仕組みを導入、1日の配送は23便体制を敷き、平均10便体制の既存店に2倍以上の配送機能を整えた。

店舗周辺半径7キロ圏内の118万人・67万世帯を商圏に設定し、荒川区、台東区、文京区の全域、豊島区、新宿区、板橋区、千代田区、北区の一部をカバー。生鮮・一般食料品、衣料品、住関連品から1万品目を取り扱う。

ネットスーパー西日暮里店は「事業展開の空白地」となっている西日暮里エリアに加え、近隣のイトーヨーカドー三ノ輪店、曳舟店、上板橋店、赤羽店などの受注対応を補完。各店の対応力を超えてしまうことによる機会ロスを防ぐ。

受注から製造調理、ピッキング、配送管理まですべてシステム制御し、業界初の取り組みとして全長600メートルのコンベア、専用ハンディターミナルを導入し、顧客の多様な注文へ素早く対応する。

専用店舗で使用する物流機器

1日の出荷件数は既存店の5倍となる最大2000件まで対応、地域に住む高齢者や子育て中の顧客が利用しやすいよう、少量パック商品を多く取り揃える。また、まとめ買い・買い置きニーズに対応するため、大容量商材セットなども提供する。

既存の店舗と同様にできたて、作りたての惣菜、地元・西日暮里の人気商品「北島商店」のメンチカツなど地元で馴染みのある逸品を取り扱う。

価格は特売を含めてイトーヨーカドー既存店と同じ価格に設定し、「お魚調理サービス」などにも対応する。

既存ネットスーパーとの業務フローの違い(出所:セブン&アイ・ホールディングス)

既存ネットスーパーとの業務フローの違い(出所:セブン&アイ・ホールディングス)