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キャセイ航空、14年度の貨物部門売上高7.3%増

2015年3月19日 (木)

ロジスティクスキャセイパシフィック航空が18日に公表した2014年度(1-12月)決算によると、長期の需要低迷が続いた貨物需要が14年夏に回復し始め、第4四半期が好調に推移したことを受け、貨物部門の売上高は、対前年7.3%増の254億香港ドル(3945億8600万円)を記録した、と発表した。

下半期に需要が回復傾向となったものの、供給過多による上半期の運賃押し下げが響き、貨物1トンを1キロメートル輸送することで得る収入の平均貨物単価は、キャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空合わせて5.6%減の2.19香港ドル(34円)となった。

輸送能力は対前年で10.4%増強し、貨物占有率が2.5%ポイントアップの64.3%となった。上半期は需要動向を注視しながら輸送能力の調整を続けたが、下半期はほぼ通期で貨物専用機をスケジュール通りに運航した。

キャセイパシフィック・カーゴ・ターミナルの通年操業が、グループによる貨物業務の効率化に寄与した。

関連会社の中国国際航空からの利益配当については「期待を下回る結果」(キャセイパシフィック航空)となった。14年にはキャセイパシフィック航空グループと中国国際航空が中国国際貨運航空へ資本注入と貸付を実施。新たな資金を新機材の購入に向け、貨物業務の効率化を図ることになっている。

同社のジョン・スローサー会長は「2014年度の業績で全般的に改善が見られたのは喜ばしい。回復基調は2015年第1四半期に入っても継続しており、通年の業績が期待できる。貨物需要は回復傾向が続いており、米西海岸の港湾混雑問題による海上貨物輸送の停滞が航空貨物の需要を後押ししている。燃料価格の下落も追い風になっている」とコメントしている。